望んだまま突き進んでて方位を誤ったら、そっと思い出して。
わたしはバンドサークルに所属していた。
そのサークルは技術重視で、上手い人ばかり集まっていて、
ライブはどちらかというとピリピリした雰囲気。
打ち上げの飲み会ではダメ出し合戦になるほどだった。
でもそれが取り払われる唯一のライブが、卒業ライブ。
学生としての最後のライブ。
つまり自由に音楽をできるのがほとんど最後。(乱暴な言い方だけども)
そのライブはみんなとってもいい顔をしている。
ふっきれたような、楽しくて仕方ないというような顔。
わたしは後輩たちのそういう顔を見て「ああ、よかったなぁ」といつも思う。
おせっかいなんだけど、わたしなんかに思われたくないって人もいると思うけど、
舞台上からたくさんの感情を浴び、見守っているような気持ちになるのだ。
わたしはみんなに音楽をつづけてほしいと思う。
社会人になると色々な制約がある。(主に時間的なもの)
だから技術とか観客の目とかそんなもの気にしてられなくなって、
純粋に自分が楽しむためだけに音楽をやるようになる。
それはとっても楽しいよ。
大好きな人たちが楽しそうにしてるのを見てるのが、わたしは大好き。
もっと楽しそうな顔みせてください。